FAA2022 レポートその12022年05月22日 16:32

4月27日から5月1日に開催された東京ミッドタウンでのフラワーアートアワード2022にmaricollageと仲間たちとして「街を活けるアワード」に出展いたしました。

2月頃からデザイン提出やその他いろいろと少しづつ作業や準備が始まり,
コンテスト終了後その翌週までどどどどっと過ぎていった自分的怒涛の3ヶ月に。(コンテスト後にすぐ母の日イベントもしちゃったし。笑。そしてまだ片付けきっていないので、本当の終了はもうちょい先〜。泣)
やっと落ち着いてきたので、おぼえているうちにレポートしまっす!

1年半ぶりのFAA。
今回花材はバラのみを使うというくくりはなく、いろいろな花材を使用できる作品となったので、表現の仕方や雰囲気をまた違った世界観で楽しめました。
指定されるスペースの範囲も、今までよりも広くなったので、スケール感にも挑戦でした。

作品のコンセプトと根本的なデザインはわりと早く決まりました。
特にここ数年、そして直近の世情などに対しての思いを込めました。

タイトル:ハーモニー
コンセプト:個々がひとつの思いでつながり、生みだされたハーモニーは強力なひとつの力になる。
「個性ある個々が、そのまま自分らしくいきいきと当たり前に生きる事が出来る世の中」
「様々な個性がお互いを尊重しあえた時に生まれるハーモニーは、世界を変える力を宿す」
「様々な要素がいきいきと流れるようにひとつのところに集まると、最強のパワーになる」
そんな思いを託し、いろいろな花材を使い、いきいきとしたお花が放つ魅力、そして個々だけでも美しいけれど、それらがひとつに集まりアレンジされた時に生じるパワー、ハーモニーを感じてもらいたい、なんて感じで、つくりあげていきました。

デザイン:お花のいきいきとした動きのある流れが、ひとつのところに集まっていき、光のようなパワーを宿すようなデザイン。
中心に集まるイメージは最初から出来ていましたが、最終的に展示場所が決定した際に、左右の流れと動きを更に強調させたデザインにスケールアップしていきました。

大きなデザインなので、2次元ではなかなか感覚として実感できなかったので、おおよそデザインが固まってからミニチュアを作って、実際の構造やデザインを決定していきました。
お花も置いてみたり、動画でいろんな角度から見てみたりして体感して確認していきましたよ。

さて、3月も半ばになるともう具体的に作業を始めないと!
今回、いろいろ嬉しい?!条件が重なり、何度もコンテストの現場作業をお手伝していただいてきたスーパー助っ人大ちゃんの作業場をお貸しいただける事になり、また、一緒に準備作業もしていただく事になり、本当に本当にお世話になりました!
そして今回も他にも私たちのいろんなお仲間さんたちが、快くいろいろな作業のお手伝いをしてくださいました!!!
準備段階での作業、現場での作業、本当に皆さんありがとうございました!!!!!

後日デザイン模型の置き場所を大ちゃんが作ってくれたのですが、、、神棚?!
っぽくて、ついでに紙垂っぽいのつけちゃいました。
時折みんなで拝んでみましたよ!笑

全体を確認しながら、位置、角度、長さなどを時間をかけて決めていきました。

その都度決定したものを定点カメラで撮り、ひとつの画面に加工してもらいました。

支柱の土台は、裏設定で実は五大陸になっていました。
五大陸からお花がひとつに集まって行ったら素敵でしょ?!
このスペースに当てはめるために、五大陸のカタチと配置は紆余曲折ありました、太古の地動説の大陸移動から遡ったり、夢の中でも考えてた〜。

カタチをようやく決めて、支柱の配置とのバランスも決まり、
支柱の強度を大ちゃんがしっかり考えてくれて、五大陸は箱状と金具の土台になっていきました!

大工経験があって腕に覚えありの助っ人さんが、MY鉋を持参で登場!!!!
今回木工作業はほとんどお二人に助けていただきました。泣

その間、私達はいろいろ出来る事を分業。
金具のシール剥がし中。熱を与えて剥がしやすくしてるとこ。
お花仲間の宇治さんもたくさんお手伝いしてくれました!

カタチの出来上がったものの縁は、しっかりヤスリをかけてから塗装します。

五大陸部分は下のベースのニュアンスと変化を持たせて、下塗りの後漆喰を塗りました。

支柱の入る部分に漆喰が塗り込まれないように、しっかり穴カバーをして塗り塗り!
エアーズロックやアンデス山脈、ヒマラヤ山脈などなどもしっかり作ってこっそり遊んでいましたよ。笑
お手伝い本当にありがたいです!これまた偶然なのですが、私の身内の様な先輩がすぐ近くにお住まいで、、、help us!! に応えてくれて、一緒に塗り塗り。泣

塗装にも覚えありの助っ人さん!頼もしく金具も塗り塗り!
全ネジを支柱にしたのですが、角度によって塗れていない部分が後から見つかったりして何度も補修してくださいました。(現場でも!)


どんどん作品の土台が組み立てられて、

お花の置き方や場所、角度をダミーで入れてイメージしながら

決めていきました。

お花を入れるグラスチューブの留め具をワイヤーで作る、通称ネジネジ!
かなりな数のネジネジが必要で、、、
敦子さんの同僚さんや、またまた先輩にもhelp us !!!
そしてネジネジをカバーネットの印をつけた箇所に固定していきました。

グラスチューブを本番前に一度設置してみて、最終バランスをしっかり確認!!
グラスチューブを取り外した後は、カバーネットをしっかり軸ネットに固定しながら流れ部分の強度とニュアンスをアップさせていきました。
このまま持って行くことができれば良いのですが、
解体できるところまで解体して(その辺りも大ちゃん師匠の計画どおりに造作されています。)現場作業に備えました!

黒いネット、
お花の流れを軽く見せたくて、ホームセンターでセレクトした裏方素材ですが、
どう強度を出すか、どうお花と一体化させるか、何で隠して行くのか、にぎにぎしたりねじったりして考えていたら、網目が重なった感じがかっこよく見えてきて、これはこのまま作品としての土台として見せられる主役素材のひとつになるんじゃん?!と閃いて、生かす事になったんですよ。
審査員の方々にも、すごく興味を持っていただき、感心していただけてすごく嬉しかったです!
黒ネットの可能性、ありがとー!!

中心の土台、
この土台は、2017年のFAAに出展した際の土台の一部です。→
今回のコンテストテーマ概要の中にあったひとつ、リサイクル・リユースの部分に合わせて再度使ってみることに。
立派に作っていただいたものなので、その後敦子さんの会社でのイベントに使ったりして大事に保管されていました。
ついていた装飾を取り除いたり、塗り直したり、加工したりして再利用。
白木の部分をどうするか決めかねていた時に、
お昼から戻ってきて、離れた所から見たこんな光景が、、、
え?祭壇?と宇井さんと二人でびっくり思わず声に出てしまい、
色塗り決定しました。笑
ちなみにこの土台、また敦子さんの会社にリニューアルされたカタチで戻っていきました!


アイアンマン!、
大ちゃん師匠がちょうど溶接道具を揃え出していたところで、
タイミングよく対応してくれました!!
そのうち私もいろいろ出来るようになりたい、、、
カタチから入るべしで、大ちゃん師匠と同じツナギをまずはゲットだぜ!!笑

特服じゃなくて、ツナギ着て気合い入れました!(最近お気に入りのドラマの影響っす。)

コンテストから持ち帰ったグリーン、まだまだ元気です!
現場作業当日からのレポートはまた!!

コメント

トラックバック